モノノフからDDへ

ももクロ一筋だったモノノフがDD化していく軌跡を綴ったブログ

Fullfull☆Pocket LIVE in pocket ~新章始動!!~

さあ今 窓を開けるよ 未来を信じる勇気で

大きく吸い込んだ風が やがて声に変わるまで

果てしない空のその向こうに

見えた気がした わずかだけど確かな光

Fullfull☆Pocket『光』

わずかな光どころか、目映いばかりに輝く光を見た気がしました。

5人中3人が新メンバー*1で、残りの2人のうち1人もまだデビューして一年、と考えたら、さすがにある程度ハードル下げて見た方がいいかな、と思ってたけど、そんな気遣いは無用でした。
予想の何倍も良かったし、楽しかった。

番号が悪かったこともあり、段差のさらに一番後ろからセノビー参戦だったんだけど、その一番後ろまでメンバーの熱量が伝わってきて、それに会場が反応して多いに盛り上がるところも全部見ることができて、それに自分も乗せられるという好循環。
終演後のオタクたちの満足そうな顔もまた、今日の好結果を語っていたと思います。

TALK in pocketでの新メンバーお披露目の際の感想でも書いたけど、あらためて「新しいグループ」が誕生した、という思い。
みいあちゃんとありすちゃんの抜けた穴を埋めるのではなく、新生Fullfull☆Pocketとして生まれ変わった、という印象。
それでも、SHOWROOMでTD*2が、「しぃ(ちゃん)の中にみいあとありすが受け継がれてる」と語ったように、このグループの芯であるものはちゃんと残っていた。

みいあちゃんとありすちゃんがいた時代の、シルクのように滑らかで心地よさを感じさせる味わいももちろん好きだけど、今はまだ粗さも感じるけど、この先どんな風に変わっていくかが楽しみになる今のフルポケもとてもいい。

ステージに新衣装を身にまとったメンバーが登場して、色分けはなく、統一されたものであったことも新しさを感じさせたし、5人のフォーメーションというのはやはり見栄えがするなあ、と個人的に思った。
一曲目が「フタリアオゾラ」だったのは、客席を盛り上げるためだとわかりましたが、まんまと観客は盛り上がったよねw
そして二曲目に「I my me mine」。
自分が大好きな、ありすちゃんが歌っていた「Ah~」の部分はみのりちゃんに受け継がれました。

全体的な譜割りとしては、すごくざっくりいうと、これまでのみいあちゃんパートがしぃちゃんに、ありすちゃんパートがみのりちゃんになった、という言い方になる。
満遍なくパート分け、というよりは今までどおり、二人に歌の比重を置くやり方はあまり変わっていなかったように思うし、それはそれであまり違和感はなかったかな。
まあ、推しとしては陽南ちゃんパートがもう少し増えるかな、と思っていたでちょっと残念ではあったけど。

2曲を見終わった時点で、恐れていたような残念と感じる部分がほぼなかったことに驚く。
しぃちゃん、ひなちゃんはもとより、みのりちゃん、ゆふてぃん、すずちゃんがどれだけ頑張って仕上げてきたのかということにも感動した。
もちろん、クオリティ的には4人時代に比べればまだまだだけど、それを残念と思うよりも、成長が楽しみ、という風に感じとれるパフォーマンスでした。

自己紹介で立ち位置がアー写通りなことが判明。
しぃちゃんはセンターになって、やっぱり両側が気になるんだな、とw
すごく首を左右に回してました。

ここでも感じたけど、もっとみんなガチガチだったりするのかなあ、と思っていたのもそんなこともなく、緊張よりも「やってやるぜ」的な勢いがあって、それもまた新生フルポケらしくていいな、と。

次のパートがまた「流星Flashback」「東京少女」「光」ですよ……この時点でもう「ヤバイ、新生フルポケヤバイ。これは可能性しか感じない」という気持ちになってました。
楽曲がいいことはとっくの前からわかっていましたが、そうした礎に支えられて5人のパフォーマンス見たら、「強い」としかいいようがありませんでした。
それを先頭で引っ張るしぃちゃん、そしてプレッシャーも相当あったろうにもう1人のメインボーカルとしてきっちりと歌い上げてくれたみのりちゃん。
曲、歌、そうした軸がしっかりしているので、こちらも見ることに集中して、ますます楽しめる。
こりゃあ、フルポケの優先順位上げるしかないな、と。

続いてのMCで、いよいよ新曲「ロミジュリ」が初披露されることが明かされ、観客にも一緒にやってほしい振りがある、とレクチャー。
ここではゆふてぃんが指導役。こういう役割分担もいいですね。
というか、MCでは全体的にしぃちゃんがちょっとテンパっていて、それをみのりちゃんが年長者としてさりげなくフォロー、という感じもまた良かった。

「ロミジュリ」に関しては、これまた新生フルポケらしい、今までのフルポケにはなかった一曲。
ダンサぶるなイントロとダンスや、いわゆるパラパラ風の振りを観客と一緒にやったりと、盛り上がりと5人でのパフォーマンスを意識したものになっていました。
特に振り付けに関してはミキティーらしさが全開でしたね。
この曲を踊るありすちゃんが見てみたかった、とちょっとだけ考えても仕方のないことを考えてしまったのはナイショだ…。

あと、この曲ではしぃちゃんとみのりちゃんがボーカルで支えつつ、美味しいところをゆふてぃんが持っていく、という形になっていたのも新鮮。
フォーメーション的にもゆふてぃんがセンター後方から前に出ながら歌う、というのが、5人のフォーメーションでの強みだなー。
ひなちゃんやすずちゃんにもいずれは当然こういう美味しい役が回ってくるはずで、それを楽しみにしたい。
まあひなちゃんはひなちゃんで「ヤッホー!」という美味しい役回りがあるんですけどねw
これがもうとにかく可愛すぎて死ねる。

そこからの「きみがだいすき」「おひさまスプラッシュ!」で、会場の盛り上がりが最高潮に。
正直ここまで盛り上がってるフルポケのライブはあんまり見たことなかったかも。
「おひさまスプラッシュ!」でのコールとかはもう少し慣れてくれば安定するかな。

そして、MCを挟んでのラストパートに「今を生きる」からの「虹色シャッフル」。
「今を生きる」の歌い出しは当然しぃちゃん。
このしぃちゃんにね、みいあちゃんの姿を見ました。
声の出し方、歌い上げ方、みいあちゃんの魂が乗り移ってた。
TDの言ってた通りだなあ、と。

自分的には一番回数を見ている「今を生きる」なので、意外に冷静に観察もできたりした。
ゆふてぃんはダンスとスキーで鍛えただけあって軸がしっかりしてるなあ、とか、すずちゃんは身体の大きさを活かして踊れているなあ、とか。
まだまだ新メンバーの個性を全ては見れていないのですが、こうしてひとつずつ発見していけることも楽しみのひとつですね。

ラストはやっぱり「虹色シャッフル」ってことで、トレインも楽しみたかったけど、セノビーだったし、隣は関係者席だったので自分は動けず。
とはいえ、会場全体が多いに盛り上がって客席が揺れ動いてる姿は後方から見てても楽しいものでした。

ここまでで予告されていた10曲が終了し、告知のコーナーへ。
驚いたのは名古屋での定期公演のお知らせ。なぜ名古屋!?
とはいえ、今のフルポケなら見に行きたい、と思わせるのが恐ろしい。

そして、全員並んでの、

「わたしたち、Fullfull☆Pocketでした」

の挨拶で終了かと思いきや、しぃちゃんの

「これで終わりと思ったでしょ? でもせっかくだからもう一曲歌いたいなあ。歌っちゃってもいいですか?」

からの「ロミジュリ」。
これも「ロミジュリ」が盛り上げ曲だからならではですな。
最後に全員で振りやって声出して、多いに盛り上がって新生フルポケのファーストライブは終演しました。
アンコールはなかったけど、今日はそれで相応しかったし、その空気を読み取ったオタもグッジョブだったと思います。

特典会では全握とひなちゃん2shotとサインに行きました。

全握ではみんなに「メチャメチャ良かった」という話をしたんですが、一様にホッとしたような表情をしていたので、やはりファンの反応は心配だったんだな、と(当たり前か)。
あれだけ盛り上がっていても、やはり言葉で直接「良かった」という風に言われると、嬉しいんだなあと感じさせてくれるいい笑顔をそれぞれに見せてくれました。

みのりちゃんは、ありすちゃんパートのことを誉めたらすごく喜んでくれて、相当なプレッシャーだったんだろう、と。
しぃちゃんも、とにかくそれを聞いて安心した、という表情でした。リーダーにかかる比重は大きいと思うけど、滑り出しとしては最高の部類に入ると思うから、このまま突っ走ってほしい。
ひなちゃんとはいつもどおりな感じでw 「いぇーい!」と喜ぶ姿がとにかく愛らしい…。
すずちゃんは髪を切ったせいもあるけど、余計に大人っぽくなってて、ひなちゃんより年下の最年少には見えんw それを言ったら「(ひなちゃんに)聞こえると気にしちゃうからw」と笑ってました。すずちゃんが最年少ってのはそのポテンシャル考えると武器だよなあ。
ゆふてぃんは今日もギュッという握手で、よかったという言葉に安心というよりも自信をつけたような表情だったのが印象的。ゆふてぃんはグループの中で「攻め」が似合う娘だから、それがひとつキーになりそうな気もする。

そして2shotとサインはひなちゃんに行ったわけですが、他愛のない会話をしている間にさらっと名前まで書いてくれててそのことが凄く嬉しかった。
いつのまにか憶えてくれてて、それを特にひけらかすわけでもないひなちゃんの対応はちょっと感動した。ますます推せる。

 Twitterにも書きましたが、ただでさえ楽曲がいいフルポケなのに、今はその中でもベスト盤みたいに間違いない楽曲ばかりが聞けるという贅沢かつチートな時期でもあります。
グループとしても、メンバー個人としてもここから一気に成長していくでしょうし、その姿を追いかける楽しみもあるので、フルポケ現場は要チェックですよ。

セットリスト

1.フタリアオゾラ
2.I my me mine
<自己紹介>
3.流星Flashback
4.東京少女
5.光
<MC>
6.ロミジュリ ※初披露
7.きみがだいすき
8.おひさまスプラッシュ!
<MC>
9.今を生きる
10.虹色シャッフル
<告知>
11.ロミジュリ

基本情報

  • アイドル名:Fullfull☆Pocket(石井栞、宇敷陽南、広瀬みのり、桜木ゆふ、角田珠沙)
  • 日時:2018年4月1日(日) 開場 11:00 開演 11:30
  • 会場:恵比寿CreAto

諸情報

  • チケット:2,000円
  • 座席:オールスタンディング(段差上手0.5番)
  • 特典会:全握、2shot(宇敷)

その他所感

アイドル現場を見つけるというか、オタ活は投資、特にベンチャーキャピタルに似たところがあると思う。
「このグループは価値が上がりそう」と感じるグループを見つけ、彼女たちの成長を見ることができる喜び。
その「価値」が規模感なのか、パフォーマンスのクオリティなのか、個々の活躍なのかはそれぞれだが、ファンとしてつぎ込んだお金がそうした形で還元されるのは嬉しいし、一緒に歩んでいくという体験ができるのはアイドルを追いかける楽しさや喜びのひとつだと思う。
この日のフルポケはまさに「見つけた!」と思えるだけのものを見せてくれました。

余談の余談。
ステージに置いてある水のペットボトルのキャップ部分がメンバーカラーになっているのが、なんか可愛かった。
というか、それを見てこの日初めてメンバーカラーを意識したな。

*1:そのうちの1人みのりちゃんはアイドル経験者だけど

*2:多田慎也楽曲プロデューサー