モノノフからDDへ

ももクロ一筋だったモノノフがDD化していく軌跡を綴ったブログ

武藤彩未 Live 〜A.Y.M.Night〜 一日目

https://www.instagram.com/p/BuavLVzH3y7/

おかえりなさい、彩未さん。

離れていたって すぐそばにいるよ
瞳を閉じれば きっとわかる
明日会えるのに さみしくなるのは 恋をしたしるし
君も見てるの? 流れ星が降り注ぐ宙

武藤彩未『宙』

3年と3ヶ月。

2015年12月23日の赤坂ブリッツでの活動休止公演からの歳月。
長かった。

それでも彩未さんは帰ってきてくれました。

落選祭りとなった昨年12月の3年ぶりの復帰公演には当然のように落選したので、私が彩未さんに再び会うまでに3年と3ヶ月がかかった。
会場前では久々に会う友人もいて、みな一様に彩未さんとの再会を待ちわびて目を輝かせていました。

勝手知ったるヤマハ銀座ということもあり、110番台という番号なら前に行くより後ろでセノビーという法則に従い、やや下手側の一番後ろへ。
そこでも友人を介して久々の彩未さんを楽しみにする方々と話をしながら開演を待つ。
何分か後には彩未さんが我々の目の前に現れる。
それだけで笑顔が溢れる感じで、こんなにも開演までの時間が楽しいのも不思議な気分でした。

やがてライトが落ち、バンドメンバーが登場。
おもむろに奏で始めたそのイントロは間違いようもなく、あの曲。
大好きなその曲のイントロが聞こえてきただけで涙が溢れそうになりましたが、まだ彩未さんは出てきていない。
彩未さんの姿をしっかりと目に焼き付けたい、その気持ちだけで涙を我慢。
そして、彩未さんがステージへ。
オフショルの黒いドレス、一見大人っぽいその姿に一瞬ドキリとさせられる。
私の目の前に彩未さんが立っている。
歌っている。
それだけでもう涙が再び溢れそうになる。
でも、この曲は絶対に一瞬たりとも見逃すこと、聞き逃すことがあってはならない。
その気持ちで、かつてのように地蔵のままひたすら彩未さんを見つめ続けて聴いたその曲は『宙』。
この曲を、また生で聴く日がくるとは。
素晴らしかった。

この一曲が3年と3ヶ月という月日の長さや距離を一気に消し去ってくれました。

かつてと同じバンド編成とはいえ、ややbpmを落としミディアムなテンポで歌われる『時間というWonderland』。
そのせいか、歌い方もかつてより艶のある大人っぽい歌い方になり、ビブラートも多め。
衣装も相俟って大人びた感じを漂わせる彩未さん。

しかし、2曲を歌ってMCに入ると、あの頃のままの彩未さんがそこに現れました。

彩未「緊張するー。いや、楽しんではいるのよ。でも緊張するー」 

と、くだけた口調で観客を笑わせ、いつものようにオバチャンのように手首をヒョイと動かすあの仕草。
そして、なによりもあの笑顔。
変わらない、あの頃と同じ彩未さんがそこにいました。

続けてのカバー曲は、彩未さんの持ち歌といっても過言ではない松田聖子の曲から2曲。

そして3曲目のイントロを聴いた時、あまりの驚きで胸がいっぱいになってしまった。
原田知世さんの『天国にいちばん近い島』。
中学生の時から原田知世さんのファンになり、今日まで来た私としては、彩未さんが原田知世さんの曲をカバーしてくれるというだけで奇跡。
しかも、色々あって今では知世さんの現場でもなかなか聞くことができない*1天国にいちばん近い島』。
再び地蔵の時。

MCでは、松田聖子曲といえども「B面曲が好きだから皆さんあまり知らないかな?」と言っていましたが、『ボン・ボヤージュ』は『Rockn' Rouge』のB面だったからさすがに知ってたなあ。

長く結んだ髪を「つ・け・毛」と茶目っ気たっぷりに自慢し、長い髪は好きかどうかを観客に聞き、思いのほか女子受けが良かったことで、

彩未「決めた! 伸ばします!」

と宣言。
気が短いからいつも我慢できなくて切っちゃうけど、頑張る! と彩未さんらしい宣言の仕方でした。

続いても「大好きなアーティストのカバー」ということで、川嶋あいの『カケラ』。

そして、『永遠と瞬間』。ああもう、この曲も大好きだ…。

「二年間も留学してたのに、英語の曲をまだ歌ってないことに気づいた」という言葉からの、Jackson5『I want you back』をカバー。

「武藤の英語、イマイチだな、とかつぶやいたら許さない」と言っていたけど、彩未さん、歌になればなんでもこなしちゃうからw

外国人の観客に向かっても英語で会話。

彩未「なんでここに外国人がいるのか凄く気になって」 

と話す英語はややあやしい出来でしたが(彩未さんゴメンなさい)、ひとしきりの会話の後で、

彩未「Do you know BABY-METAL?」
観客「Yes.」
彩未「OK. I see.」

のやりとりには笑わせてもらいましたし、外国人の観客相手にしてもちゃんとジョークで回せるところが素晴らしい。

英語曲が終わって一安心したのか、次の『Seventeen』では、まさかの歌い出しの入りをミス。
その影響で歌詞も間違えて、結局途中で止めてのやり直し。
これもまた、かつての渋公での『A.Y.M.』やツアーでの歌詞飛びを思い出させてくれて、懐かしかった。
悔やむ彩未さんの姿も変わってなかったなあ。
観客に歌詞を確認したり(わかってやってると思うけど)、そういうところの如才なさも相変わらずでした。
ようやくここで「ア・ヤ・ミ!」コールできたのも楽しかった。

続いての『Daydreamin'』もかつては苦労した一曲でしたが、曲はしっかりと歌いきってくれましたね。
そのままの流れで『パラレルワールド』『彩りの夏』とこの頃にはもう、3年と3ヶ月のブランクとか自分もまったく意識していませんでした。
ただひたすらに彩未さんのライブが楽しくて、彩未さんの笑顔が眩しくて、会場が一体になっていた気がします。

ヤマハ銀座はステージの高さが可変式なので、今回は80センチにしてもらった、という説明からの、

彩未「だから今、私の身長は230センチ!」 

とドヤ顔する彩未さんが可愛すぎる…。

本編ラストは『明日の風』でしっとりと。
アンコールの着替えもあるから、サササっとはけていく彩未さんの姿も懐かしい。

アンコールの衣装は今回発売しているTシャツ。
昔みたいにTシャツアレンジしたりしてるかな、と思ったけどそれはなかったみたい。
今回は徹底して黒にこだわってきましたね。

そしてここでまたサプライズ。
3月は卒業式のシーズンだから、という理由で用意してきた曲がまさかね…。

彩未「あの頃は3人で歌ってたから歌えるかなー。小学6年生だったからキーも高いんですよ」

という曲フリから来たのが可憐Girl'sの『Bye! Bye! Bye!』ですよ。
初めて生で聴いたわ。

ラストは『A.Y.M.』。
Seventeen』の歌詞飛びのこともあり、ちょっと笑いが起こりましたが、これは杞憂でした。
ここでも再び「ア・ヤ・ミ!」コールできて嬉しかった。
「AYM」の振りも懐かしかったなあ。

3年と3ヶ月の時を経て、ようやく彩未さんが歌う姿をこの目で見れた、ということだけで本当に最高の一日でした。
でも、それ以上に嬉しかったのは、次のライブが4月26日に決まっている、ということ。

先が見えず、次はいつまで待てばいいのかわからないのとは違い、また2ヵ月後には彩未さんに会える。彩未さんの歌が聴ける。
そんな幸せがある、というそれこそが最高に嬉しかった。
(まあ厳密にはヤマハ銀座は2daysなので翌日もライブはあるわけですが、自分は落選したんでね)

本来ならば4月29日(彩未さんの誕生日)にライブしたかったけど、GWで会場がどこも空いていなかった、という内情までバラす彩未さんw
まあ、かつては毎年誕生日にライブしていたわけですからね。
それでも、次に会えることが彩未さんの口から直接聞けるのは、本当に嬉しかったです。

おかえりなさい、彩未さん。

セットリスト

1. 宙
2. 時間というWonderland
<MC>
3. 流星ナイト(松田聖子カバー)
4. ボン・ボヤージュ(松田聖子カバー)
5. 天国にいちばん近い島原田知世カバー)
<MC>
6. カケラ(川嶋あいカバー)
7. 永遠と瞬間
<MC>
8. I want you back.(Jackson5 カバー)
9. Seventeen ※歌い直し
10. Daydreamin'
<MC>
11. パラレルワールド
12. 彩りの夏
13. 明日の風
<アンコール>
14. Bye! Bye! Bye!(可憐Girl's)
15. A.Y.M.

基本情報

  • アイドル名:武藤彩未
  • 日時:2019年2月27日(水) 18:10開場 19:00開演
  • 会場:ヤマハ銀座スタジオ

諸情報

  • チケット:4,000円(整理番号110番台)
  • 座席:オールスタンディング(最後列下手側)

その他所感

バンド編成でのライブってのは、実はオケが用意できない、ということもあると思う。
友人の伝で手伝ってもらっているバンドだし、物販も幼馴染がやっている、ということなので事務所には入ってないのは間違いないんだろう。

ダンスがなかったのも、振り付けが権利的に縛られているのかもしれない。
正直、踊る彩未さんも見たいんですよね。
唯一不満を挙げるとしたらそこだったかな(不満というと大袈裟だけど)。

いつかはその辺がクリアされて、歌い踊る彩未さんが見れるといいな、と思います。
そして、nishi-kenさんたちと一緒にステージに立つ日が来たら、それは本当に最高だし、完全なる彩未さんの帰還になるんじゃないかな。

今は彩未さんに会えることだけでも楽しみだから、焦らずじっくりとその日を待ちたいと思います。

 

*1:知世さんは現在かつての角川所属時代の曲はほとんど歌わない