モノノフからDDへ

ももクロ一筋だったモノノフがDD化していく軌跡を綴ったブログ

私家版 アイドル楽曲大賞 2017

一応今年は全曲現場で生で聴いた曲になってます。
まあ、去年と違って坂道が入ってないからだけど。
それなりに悩んだ結果、Task have funの『3WD』が入ってないというのはどうかと思ってるけど、まあ個人的な楽曲趣味によるものなのでそういうのもありでしょ。

推しグループにはなぜか逆補正入って順位が辛くなる傾向があります。

第1位『光』Fullfull☆Pocket

からっと☆時代からグループを牽引してきたみいあちゃんとありすちゃんの二人がグループを卒業する。
ビジュアル的にもパフォーマンス的にも、そしてファン対応的にも、まさに王道のアイドルとしてファンの心を掴み続けてきた二人がアイドルという職業から離れるというのはアイドル界にとっての大きな損失といえるだろう。

ただ、それでも素晴らしいのは、彼女たちの「音源」が全て残された、ということである。
からっと☆時代からを含む、Fullfull☆Pocketの持ち曲全21曲が収録されたみいあちゃんとありすちゃんにとってのは最初で最後のアルバム『Karafull』がリリースされたことの意味は本当に大きい。

アイドルの卒業・解散が当たり前のように起こる中で、音源化されない曲も多く、アイドルの歌声を聴けなくなることが日常化してしまっている今だからこそ、このアルバムの大切さがしみる。

Fullfull☆Pocketの最新曲『東京少女』に始まり、時間を遡っていく形で楽曲が収録されているアルバムの中で、唯一この『光』だけが、順番を度外視して二枚組みのアルバムのラストに、それも唯一の新録の状態で収められているのは、この曲にはそれだけの意味がある、ということ。

初期からっと☆の3人時代に音源化されている曲ではありますが、その頃とはまったくの別物と言ってもいいと思います。

ジャンルがより一層幅広くなったアイドル楽曲の中でも、真っ向からの王道バラード、というのは実は数少ない。ももクロの『キミノアト』『白い風』でアイドルバラードの素晴らしさを証明してみせた多田慎也だからこその『光』というこの一曲は、アイドルバラードの名曲として語り継がれる存在になってほしいとさえ思います。

できれば、この4人でのMVとは言わないまでもしっかりと撮られて、キチンとした音で聴ける映像も残されることを切に望みます。

参考動画は陽南ちゃん加入前の3人バージョンのものです。

 

Kara Full

Kara Full

 

 

第2位『ダンス・ファウンダー』フィロソフィーのダンス

「クセがスゴいんじゃあ」
と、千鳥のノブばりに言いたくなるこの一曲。
音源で聴くだけではなかなかこの魅力が伝わらない気もしますが、ライブでこの曲を聴けば聴くほど、そして自然と動き出してしまう身体で踊れば踊るほど、この曲が如何に麻薬的な魅力を持っているかがわかるかと思います。

フィロのスの魅力はメンバー4人のまったく異なる声質のよるところも大きいと思いますが、この曲でもそれが十分に発揮されています。
ハルちゃんのパワフルな歌声、マリリのハスキーでセクシーな歌声、おとはすのアニメ声、あんぬさんのアイドルらしい歌声、それら全てが渾然一体となって紡ぎだされる「新しいダンスを」という言葉にならって会場全体が踊りだしてしまうのはもはやある種の洗脳ともいえるw

フィロのスは他にも『ベスト・フォー』『ジャスト・メモリーズ』『はじめまして未来』など今年だけでも印象的かつ、幅広い楽曲を聴かせてくれたんですが、まあ『ダンス・ファウンダー』は外せないかな、と。

個人的にはヴァン・ヘイレン大好きマンなので『DTF!』も捨てがたかったんですが、こちらはまだ生で聴いたことないってのもあってあえて外させていただきました。

とにかくもう、一度は『ダンス・ファウンダー』を現場で生で聴いて踊ってほしい、と、それしか言えません。

 

ザ・ファウンダー

ザ・ファウンダー

 

 

第3位『THE CUT』リリカルネッサンス

たったの二日、計3回しか実際にはパフォーマンスされていないことがあまりにももったいなくて貴重なこの一曲。
どうしてもまた聴きたい! という願いも込めてこの順位に。

lyrical schoolから初期メンバーであるプリンセスぅことayakaとmei、amiの3人が卒業、一足先にゆみずさんことyumiも抜けて新たな体制でリスタートすることが決まり、最後に用意されたのがアイドルネッサンスとのコラボ曲である『THE CUT』でした。

Base Ball Bearとライムスターのコラボ曲としてリリースされたこの曲を、ラップアイドルのリリスクと名曲ルネッサンスを生業とするアイドルネッサンスがカバーする、というのはある種の必然でもあったのかもしれません。

で、実際に聴いたらまさに両者の良さが如実に出た一曲になっており、同時にどちらのグループもこれまで見せたことのない表情も見せてくれた。

コラボ曲ということで両者が絡んだ「Tパレ感謝祭」と「リリースパーティ」でしか披露されなかったこの曲ですが、アイドルネッサンスリリスクの単独でも、いやできれば再度のコラボでも、もう一度見たい、聞きたい一曲です。

個人的にはminanちゃんのソロパートですずちゃんがハモるところがしびれるくらいに大好きです。

 

The Cut

The Cut

 

 

第4位『僕らはここにいる』ベイビーレイズJAPAN

TIGER SOUL』で心を鷲掴みにされて虎ガーになった身としては、それに続くベビレと虎ガーの絆を歌ったこの曲はどうしたってランクインせざるを得ない。

じゃあなんでこの順位なんだ、って言われると、自分的には『TIGER SOUL』を超えなかったから、ということに尽きるわけですが、順位に関係なく、心を鷲掴みにしてくれるという点では同じです。

というかベビレの曲に関してはライブでのパフォーマンスに関しては全てが1位になっちゃうレベルなので、無理矢理順位下げてるところある。それくらいにもはやライブでのパフォーマンスでは敵なしだと個人的には感じてる。

あと、この曲に関してはどうこう言うよりも正直一度虎ガーになってこの曲を生で聴いてみろ、としかいえない。虎ガーとそれ以外の人ではおそらく感じ方がかなり異なる。
アイドルがファンに向かって直球で投げてくる言葉がどれだけいとおしく、どれだけ力強く、どれだけ絆を深めるかっていう代表例というか、ベビレと虎ガーだからこそできる一体感を味わうことができます。

武道館から三年以上が経ち、それでも変わらぬ虎ガーへの熱い想いを歌に乗せて届けてくれるベイビーレイズJAPANを好きでいてよかった。
そう思える一曲です。
ある意味では逆・虎ガー補正がかかっているのでこの順位で抑えたところもある。

と、順位に関して言い訳ばかりしたくなるほど、この曲が虎ガーにとってどれだけの一曲であるか、順位とか関係なく、宝物のような一曲であるということは強調しておきたい。

 

THE BRJ  通常盤

THE BRJ 通常盤

 

 

第5位『なないろ』私立恵比寿中学

楽曲だけの力ではないことも認めつつ、それでもこの曲を生で聴いた時、溢れ出る涙を止められなかった。

エビ中+池ちゃんにハズレなし。Negiccoの『ねえ、バーディア』を超えてほしいと依頼された一曲だそうですが、バーディアを超えているかどうかはともかく、重く沈んだエビ中エビ中ファミリーを暗闇から救い出してくれたのはまさにこの曲と七色の光だったと思います。

ここ最近のエビ中楽曲の中では『スーパーヒーロー』に敵うものが個人的にはないのですが、それでもこの曲は2017年という年を代表する一曲であり、エビ中的にはひとつの記念碑でもあるので、ベスト3からは外しましたが、この順位に。

多く語ることはねえよ、この曲は聴くだけで全てが伝わるやろ。

 

なないろ

なないろ

 

 

第6位『morning』ヤなことそっとミュート

今年新たに出会ったアイドルグループのひとつがヤナミューだったわけですが、先に音源から入りました。


友人から薦められたアルバム『BUBBLE』を聴く中で、もっとも印象に残って何度も聴いてしまったのがこの『morning』だったのです。

一般的には『Lily』だったり『Done』だったりの方が人気だと思いますし、その後に発表された『Awake』にも票を投じる人は多いと思うし、自分もそれはそれで好きなのですが、個人的に『morning』が一番アガる!

なぜかヤナミューを聴くとSIAM SHADEを思い出しがちな自分ですが、この曲は特にそれが強くてイントロのギターリフがまずメチャメチャカッコイイし、途中から疾走感溢れる展開になるところがまたカッコイイ。

ぶっちゃけこの音源だけで「ヤナミュー行きたい!」と思ったので、こいつは外せないな、と。
まったく別系統の『天気雨と世界のパラード』と悩んだりもするんですけどね。
初期衝動に従ってみました。

あと、『morning』のちゃんとした(特に音)の動画上がって欲しいなー。

 

BUBBLE

BUBBLE

 

 

第7位『ありきたりな言葉で』まねきケチャ

何が王道で何がベタなのかってそんなものは決められないとは思いますが、まねきケチャの曲って今のアイドル業界における王道かつベタなアイドルソングだと思うのですね。
しかもそれが良曲なんだよなあ。

昨年も『きみわずらい』を選びましたが、カップリングの『タイムマシン』の方が曲としては素晴らしかったと個人的には思っています。

今年に関してはそれがもっと如実で、シングルタイトル曲の『どうでもいいや』よりもはるかに『ありきたりな言葉で』の方が素晴らしい!
なぜこちらをタイトル曲にしなかったのかと古谷完に問い詰めたいレベル(単に時期的に新しくなかっただけだと思いますが)。

この曲もまたまねきケチャ曲としていいところはコールがキッチリ入るようになってるうえに、それが当たり前のMIXや「オレモー」だけでなく、この曲独自のコールになっているところがいいですね。

相変わらず千愛ちゃんの歌声も素晴らしいし、生でもっと聴きたい曲のひとつではあるんですけどね…現場の雰囲気が合わないんだよな…。

 

どうでもいいや/ありきたりな言葉で(通常盤)

どうでもいいや/ありきたりな言葉で(通常盤)

 

 

第8位『Get Ready Get a Chance』つりビット

つりビットの王道らしさでいえば『A Color Summer』の方が好きだったりするのですが、『Get Ready Get a chance』から醸し出されるオシャレ感というか、沸くのとも盛り上がるのとも聞き入るのとも違う独自なニュアンスはまさにつりビット現場でしか味わえないものなので、こちらを選びました。

ドリカムの『うれしい!たのしい!大好き!』を彷彿とさせところなんかもそうなんですが、スウィング系の曲ってのもアイドル曲にはなかなかなくて、そんな中でつりビットが「ならでは」という形でこの楽曲を持ってきたことはとても嬉しいことでした。
どの現場にも合うわけではないし、それが合うならつりビットだろう、と。

あと、衣装がなんといっても素晴らしかった。そういうところも大事にしてくれるつりビットを代表する一曲であると思います。

 

Blue Ocean Fishing Cruise(初回生産限定盤)(DVD付)

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第9位『わたしロマンス』桜エビ~ず

最初に音源聴いた時は特にインパクト感じなかったのに、パフォーマンス含む「生」での曲を聴いたら爆発的に評価上がる一曲ってってのがあると思うんですよ。

今年でいえばこれがその一曲でした。

ファンクEDMとでもいえばいいのか、今時のアイドル楽曲らしくジャンルをうまくミックスさせて、最終的にはちゃんとアイドル曲にしてるところなんかはスタダというかエビ中直系らしいところだと思います。

歌詞がもう少し練られてればなあ、とは思いますね。

実はカップリングの『タリルリラ』も凄くいい曲で、こっちでもいいかな、と思ったんですがなんとこちらも多田慎也*1楽曲だったので多田慎也マンセーランキングになりかねないと思って回避しました。

会場限定CD「わたしロマンス」9月2日発売決定!

第10位『前髪』アイドルネッサンス

この曲を1位にしたい気持ちと、ランキング外にしたい気持ちと、どちらもありました。

この楽曲を単体で評価できる軸は自分にはなく、この曲にまつわる全ての事象が自分にとってはあまりにも特別すぎて、そして『前髪』を歌うアイドルネッサンスが、メンバーが特別すぎて…

アイドルネッサンスのオリジナル曲で、ミニアルバムのリード曲であり、まさしく今年のアイドルネッサンスを象徴する一曲。

というだけで入れておかねばならない、という気持ちでの、10位という順位なのですが、実際のところ未だに自分の中でこの曲をフラットに評価できないというか、落としどころが上手く掴めていない、というのが本音だったりもします。

この曲が他の名曲ルネッサンスと同様の気持ちで聴けるようになったら、また色々と変わってきそうな気もしますが…。

逆に名曲ルネッサンスに関しては前述の『THE CUT』しかCDリリースはされておらず、ダウンロードという形で『Raspberry』『君の街まで』『う、ふ、ふ、ふ、』『ホーリー&ブライト』『6AM』の5曲が提供されました。

その中では世代的にも原曲のEPOのファンだったという意味でも『う、ふ、ふ、ふ、』がベストかな。

この曲はもう最大最上最高にメンバーがカワイイからね!
カワイイに敵うものはないの!
それだけ!

来年こそはお願いだから『若者のすべて』を音源化してくださいおながいします。
とにかく持ち曲は増えるのに音源化されないという多少の不満の意味も込めてこの順位にさせていただきました。
まあ、『THE CUT』上位に入れたしな。

どれくらい特別だったってのかを上手く表現できないのがもどかしいのですが、初披露となったOTODAMAシースタジオでのライブ映像を見ていただければ少しは伝わるかもしれません。
メンバーの表情がもうね…エモすぎる…。

 

前髪がゆれる

前髪がゆれる

 

 

番外『your song』SUPER BEAVER

番外どころかそもそもアイドルソングでもねえじゃねえか、という声が聞こえてきそうですが、ベイビーレイズJAPANのでんちゃんこと傳谷英里香が、自らの生誕祭でファンに捧ぐ一曲として歌ったこの曲が頭に焼きついて離れない。

誰よりも虎ガーを愛し、大切に思ってくれることが常に伝わってくるでんちゃんだからこそ、この曲の歌詞がきっと彼女の心とリンクして歌わずにはいられなかったんだと思うと、それだけでもう涙が出てくる。

自分はアイドルとファンの関係性を歌った(想起させるものも含めて)曲がとても好きなわけですが、この曲を贈ってもらえて虎ガーでよかった、アイドルオタクでよかった、とまで思わせてもらうことができました。
他の誰でもない、傳谷英里香が歌うからこそ、ではありますが。*2

その他所感

sora tob sakana の『夜間飛行』か『ribbon』どちらかも入れたかったところですが、前者は『クラウチングスタート』『夜空を全部』『広告の街』といった作品たちに比肩するものにはならなかった、というのが個人的な感想なので、次点とさせていただきます。

でもどちらも素晴らしい曲であることに違いはないので是非聴いてほしい。

あと難しいのがね、まなみのりさの扱いなんですよね…

これまでの曲を全部失って新しい曲での勝負となったわけですが、現時点では楽曲に関しても冷静に判断できないんで(いや冷静に判断する必要もないわけだが)なんとなく今年の選曲からは外しました。

来年以降、フラットに見れるようになってから対象にしたいと思います。

とはいえ『アイコトバ』が音源リリースされてれば入れたとは思う。

でもまあこうしてランキングに入れたいのに入れられない、と思えるくらいにいろんな楽曲に出会えるのは素晴らしいことなんですけどね。

そんな感じで極私的な2017年アイドルソングベスト10をおおくりしてみました。
来年もまたいい楽曲にたくさん出会えますように。

 

*1:Fullfull☆Pocketの楽曲プロデューサーで『光』も当然多田慎也作曲

*2:ちなみに推し林愛夏っちゃんです