2018年私的アイドル楽曲大賞
1位:『夜明けBrand New Days Farewell and beginning』ベイビーレイズJAPAN
ベイビーレイズJAPAN「夜明けBrand New Days(farewell and beginning)」【MV】
今年はもうこれしか思いつかなかった。
JAPANになってからの第1弾シングル『栄光サンライズ』のカップリングだったこの曲がここまで育つなんて誰が予想しただろう。
もはやベビレの枠を飛び越えてアイドル楽曲のアンセムにまで成長したこの一曲をあらためてレコーディングして、解散と同時に配信とはいえリリースしてくれたことに感謝。
「夢見てたステージも想い出に変わってく」
この歌詞を今ほど痛切に感じていることはない。
夜明けBrand New Days (farewell and beginning)
- アーティスト: ベイビーレイズJAPAN
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2018/09/26
- メディア: MP3 ダウンロード
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2位:『真昼の花火』Fullfull Pocket
この曲がなければ今年はもっともっといろんな現場を彷徨うことになっただろう。
この曲に出会えたから、フルポケ現場に通おうと思えたし、夏が越せると思ったものです。
今時切ない片想いの歌詞が聴けるアイドル現場が貴重ってのもどうかと思うんですが、等身大かつ映像が思い浮かぶ素敵な歌詞とメロディは本当に素晴らしい。
正直これでMV作って欲しかった。
この曲が収録されたミニアルバム『Pop Classic』は捨て曲一切なし。
同じく収録されている『moment』とこちらの曲のどちらをベストに入れるか悩みましたが、迷いを振り切ってくれた一曲ということで『真昼の花火』にしてみました。
3位:『ウソ』まなみのりさ
かつての楽曲を全て封印されて、正直楽曲的には自分の中でなんというか微妙な気持ちになっていたのも事実。
そんな中でリリースされたこの『ウソ』と『knock』の2曲が新生まなみのりさを代表する曲になったと個人的には思っています。
どちらも好きだけど、『ウソ』に関してはイントロからアウトロまでに練りこまれた様々な音色や構成がとにかく素晴らしくて、スケール感がとにかく素晴らしい。
まなみのりさの三人の歌声を魅せるに相応しい一曲であり、そういう話題には全然ならないけどアイドルソングとしてはかなりエッジの効いた曲になっていると思います。
先日のアコースティックライブでのアレンジもメチャメチャ良かったのでいつかオーケストラバージョンとか作って欲しい。とにかくストリングス入れてくれれば最高点出します。
4位:『リンドバーグ』桜エビ~ず
姉さんグループ同様、楽曲はスタダの中でも群を抜いて良曲なものが多い桜エビ~ずですが、その分スタダオタにはなかなか受けない、という部分はありつつも個人的にはスタダ妹分グループでは一番好き。
そしてこの曲は楽曲構成としては凄くシンプルなのにシンプルさゆえの強さがありました。
ピコピコ感溢れるアレンジなのに浮いた感じよりもまっすぐにメッセージ性が伝わってくるのはスタダならではだなあ、と。
そこまで届いた桜エビ~ずの成長もあってこその一曲ですね。
柳♡箱(RYUTistとハコイリ♡ムスメ) - ともだち【Official Video】
昨年末に発表されて、年末と年明けの合同ライブやリリイベがあったわけですが遠い昔のことのようです。
少なくともハコムスに関してはそこから怒涛のような変化がありました。
ペンギンレコーズのレーベルメイト同士、代表の南波さんがプロデュースってことで、両者のいいところをギュッと詰めてくれた。
ロコドルとしてのRYUTistと東京をメインに活動するハコイリムスメの関係性が遠距離恋愛にも似た友情というテーマに置き換わることでオタクの心を揺さぶるというまさしく南波さんならではの歌詞。
とにかく無条件に可愛く、無条件に萌え萌えできる無敵のアイドル楽曲。
ハコムスの『なかよし』から続けて聴くと間違いなく泣いてしまいます。
6位:『TOKYO WONDER GIRL』つりビット
【公式】つりビット『TOKYO WONDER GIRL』MV Full ver.
『Get Ready Get a Chance』以降、つりビットが色濃さを強めてきたシティポップの集大成。
曲調だけでなく衣装も含めて(ていうかタイトルまでが)東京女子流を想起させるが、そのことが逆に、つりビットが遂にそういうスタイルを表現できるところまで来たんだなあ、と思わせてくれて、個人的にはすごく嬉しかった。
ダンスに関してもこれまでのつりビットとはやや違って、「しな」を作るような動きが増えて、より大人っぽくなり、さらに決めのポーズもビシッと決めるというよりも、ゆとりを持って余裕すら感じさせるのがとてもいい。
とか何とか書いてるけど解散発表ショックからは未だ抜け出せずにいる…
7位:『Don't be afraid』kolme
ハッキリ申し上げるとkolme運営はライブ動画をもっと上げるべき。この曲についても動画はないのが本当に残念。
ちゃんとした楽曲派の方たちは『Hello No Buddy』の方を挙げると思いますが、私としてはこの曲の楽しさが大好きなのでこちらを挙げます。
『Step by step』『My affection』などに続く、kolmeのアゲ曲であり、イントロ早々から全員でジャンプできる楽しさ。
るーちゃんの伸びやかな歌声が楽しめるし、kolmeがひとつ得意とするコミカルかつおしゃれなダンスも楽しむことができる一曲。
もう一回言うけどkolme運営は早くこの曲のライブ動画を上げるべき。会場全体で楽しんでる感じが伝われば、もっと現場に足を運んでくれる人も増えると思うけどなあ。
8位:『Jubilee』amiinA
amiinAもいい曲がたくさん出たのでどれを挙げるか悩みましたが、ライブでの楽しさと、amiinAにしか出せない広がり感を感じることができる一曲ということでこちらを。amiinAにしてはわかりやすくキャッチーなのも個人的には評価したい。
ライブでamiinAの二人と観客が向き合って手を伸ばしあう姿はエモすぎるし、サビでの二人の力強いダンスも好きだ。
TIFのSKY STAGEでの『Jubilee』は今年の最熱現場のひとつだった。
9位:『スタンドアロン・コンプレックス』わーすた
【新曲初披露】わーすた / スタンドアロン・コンプレックス (3rd Anniversary LIVE)
気がつけばわーすた現場に通うこともなくなってしまい、すっか縁遠いグループになってしまっていてアルバム中の一曲であるこの曲をようやく聴いたのも夏のフェスでした。
わーすた本来のツインボーカルの形を明確化し、マイクを持つのはなっちゅんとるかちゃんのみ。この曲がこれまでと違うのは、はーちんみりちゃんりりーの三人がこの曲のためだけにあつらえた大きな羽根を持って踊る、ということ。
このことによってボーカル二人は歌うことに集中でき、そして歌詞の世界観をダンサー3人がより鮮明に表現することが可能になったおかげで曲としての凄みが増している。
わーすたはお遊びめいた曲が多い中で、突然こういう曲をぶっこんでくるから油断できないし、「振り付けとしてのダンス」ではなく、「表現としてのダンス」がアイドル楽曲の中でぶちこまれたことでも評価したい一曲。
10位:『星降る夜、君とダンスを』tipToe.
tipToe. - 星降る夜、君とダンスを (20180818 Live at SHIBUYA WWW)
そりゃまあ普通なら『blue moon,』とか『ナイトウォーク』や『thirdShoes.』挙げるんじゃないの、とは思いますし、自分も好きではあるんですが、やっぱりライブでの楽しさを体感しちゃうとこの曲を挙げたくなる。
番外:『changes』アイドルネッサンス
【「changes」2018.2.24ライブ映像(初披露)】アイドルネッサンス
自分が一番夢中になったグループが最後に音源化した一曲、というだけで意味がある一曲ではあるのですが、この曲への不満というよりも、音源化されるならもっともっといろいろあったはずだろう、という想いがどうしても消えず、ランキングからは外すことにしました。
解散ライブで初披露された、という点でエモさは頂点級なのですが、逆にいえば何度も聴いた想い出が思い入れが深い曲、ではないというのもあります。
石野理子のボーカルを温存し温存し、大サビでようやく爆発させる、という構成や、振り付けがメンバーのなっこであるということも含めてエモさがとにかく強い一曲ではあるのですが、たぶんそれらはアイドルネッサンスのオタクにしか通じない部分でもあるんですよね。
個人的にはBase Ball Bearの曲の中で一番最初に知ったこの曲を、アイドルネッサンスが最後の曲として歌うことも含めて、なんというか出来すぎなストーリーだなと感じていました。
そんなわけで、ベストアルバムはアイドルネッサンスの『アイドルネッサンス』です。
アイドルネッサンスの音源化された曲全てをまとめたこのアルバム、おそらくこの曲たち以上にライブで聴くことになる曲たちは他にないし、一曲一曲にとんでもなくたくさんの思い出があります。
でももっともっと音源化して、いつまでも聴くことができるようにしてほしい曲たちがたくさんあった。
そうしたもどかしさも込みで、このアルバムは忘れられない一枚になると思います。