モノノフからDDへ

ももクロ一筋だったモノノフがDD化していく軌跡を綴ったブログ

独断と偏見で選んだ私的ダンスショットバージョン動画 10選

チキパの『SUPER STAR』の振り動画を偶然見つけて以来、50回くらい繰り返し見ているのですが、この曲が大好きということに加えて、この動画がダンショットバージョンで作られているというのも繰り返し見てしまう大きな要因。

そもそも私はダンショットバージョンの動画が大好きなわけですが、やはりアイドルを見るなら、そのビジュアルと共にダンス、それもフォーメーションを含めたコリオグラフィーは楽しみたい、というのが大きな理由。それこそがいわゆるアーティストとは区別される大きなポイントでもあるわけですしね。

しかし、現実にはライブ会場で十二分にダンスを楽しむ、ということは難しい。まず、ステージ全体を見渡せる場所というのはほとんどないですし、それをするために後ろに下げれば視界は多くのものに遮られてしまいます。逆に前に行けば行くほど全体は見えない。
2階席があればなんとかなりそうですが、その場合も上から見下ろす形になってしまう。
アイドルの売りであるダンス、コリオグラフィーというものがライブでは堪能することができない、という矛盾。

それがダンスショットのMVであれば大いに堪能することができるわけですから、それを楽しまない手はない。
ということで、個人的には通常のMVよりもダンショットバージョンのMVの方が好き、というといいすぎですが、間違いなく再生回数は多いですね、私の場合。

まあ、自分がフリコピ派である、というのもダンショットバージョン動画が大好きな理由のひとつでもあったりします。

ということで、思いつきでこれまでに見たダンショットバージョンのMVの中で、自分が好きなもの、それぞれに見ていて面白いものをざっくりと10本後紹介してみようと思います。

他にもたくさんいい動画はありますが、私個人の思い入れ(推し)が多くなるのはお許しください。

個人的にはアイドル現場で、そのダンスやコリオグラフィーについては楽曲やビジュアルに比してまだまだ楽しみ方が薄いような気がしているので、これを機会により多くの人がアイドルのダンスやコリオグラフィーを楽しんでくれるようにでもなれば幸いです。

Cheeky Parade『SUPER STAR』

まあ、まずはこの記事を書くきっかけになったこの動画からご紹介。
チキパといえば熱くてガツガツした曲が多い中で、この曲は珍しく可愛さがメインになってて、特に歌詞がいい。
ダンスもその歌詞に合わせてカワイイ振り付けになっているのですが、そこはそれ、チキパですから実際のところ簡単なダンスではありません。これだけのダンスをしっかりと踊ってくれてるところも含めて堪能できるMVとなっています。

ポイント高いのが、練習着ってところですね。衣装ではなく普段なかなか見ることができない練習着姿だとまた新鮮ですし、各々の個性を垣間見れるのがいい。
音が別トラックでちゃんとした音で聴かせてくれてるところもありがたいですね。

ひとつだけ指摘すると冒頭のアルバムタイトルの綴りが間違えているのは公式動画としてどうなのかな、と思いますけどw
アルバム曲に関しては他にも同じ形式で撮影された動画がいくつか公開されているので、気に入った方は他のも見てみるといいかも。
注目としてはまりやの動きと表情かなー。ぶっちゃけとてもいいです。

チームしゃちほこ『もーちょっと走れ』

これはまあMVというよりも完全に練習風景の延長動画なんですが、逆にそれがいい。
この曲自体をしゃちの楽曲の中でも1、2を争うくらいに大好きで、振りも好きなんですけど、まだデビューしてから1年程度の彼女たちのまだまだ初々しい姿、そして店長との遣り取りなどダンスだけでなく、いかにも楽屋裏的な部分も楽しめる。

今見るとゆずの元気な姿が逆に胸を締め付けられる部分もあるんですが、それも含め、この動画は今でも好きで時々見てしまいます。
音が現場の音で、歌もその場で歌う生声なのも、この動画だとむしろそれがいい味出してますね。

動画の中でも言われてますが、間違い探しも楽しめますよw

アイドルネッサンス『17才』

言わずと知れたアイドルネッサンスのデビュー曲で、本編のMVもとてもいいのですが、個人的にはこっちのバージョンを見まくっています。
デビュー曲とは思えないくらいみんな踊れてる。実際フォーメーションも結構複雑なんですけどね。
その中でも古宵ちゃんのダンスの美しさが際立っていて、Aメロで手を外側にスパッと広げる姿の美しさは何度見ても何百回見ても(実際それくらい見てる)惚れ惚れします。

上記で紹介した2本とは違って、実際のMVの別バージョンとして撮影されたものなので映像のクオリティが高いのもいいですし、細かい点ですが、いわゆる目線の高さではなく、ややローアングルから撮影されてる点が特徴。

まあ、個人的には固定カメラがいいのですが、こちらは引きと多少寄りの2つのカメラを切り替えて使っています。
残念ながらアイドルネッサンスはこの一本以外ダンショットバージョンの動画がない。あれだけ動画をたくさん公開してくれているのに。個人的には非常に残念です。
※愛踊祭用に作成された『すきすきソング』は結果的にダンショットバージョンになってますが
『Music Lovers』なんかはフォーメーションの移動とか見ていてとても面白かったりするので、是非ダンショットバージョンの動画をもっと公開して欲しいなあ。

つりビット『ウロコ雲とオリオン座』

前で紹介したアイドルネッサンスの『17才』同様、本編MVの別バージョンとして撮影されたもの。
これに関してはまずシチュエーションがいい。屋上で、この衣装、それだけでも画として見応えがある。
屋外なので、微妙に背景の景色が変わっていくのもひそかな楽しみどころですね。

何度も書いてますが、実はつりビットのダンスというのは結構難しい。というか不利のパターンが多いんですよ。普通は同じ振りを2回繰り返す、とか4小節8小節でひとつの動き、とかが多いパターンなんですけど、つりビットの場合はとにかく次から次へと振りが変わる。
現場で見ながらフリコピしようとしても同じ動きが続かないからとても大変。
そんなダンスをつりビットらしくサラッと踊っているのがまたこの動画のいいところです。
全力だとか力強さだとかキレとか、そういうのとは違う、まさにつりビットの真骨頂ともいえるナチュラルなダンスが楽しめて、最高に爽やかな動画。

カメラは固定なんですが、寄ったり引いたりするのは個人的にはいらないかなー。
つりビットもあんまりダンショットバージョンがないのは残念で、さっき書いたように現場で見様見真似で覚えるのは大変なだけに、もっとダンショットバージョン作って欲しいなー。

9nine『Re:』

もひとつ正式なMVのダンショットバージョンをご紹介。
9nineはこの動画以降、ほとんどの曲でダンショットバージョンを公開してくれるようになって、個人的にはとても嬉しかった。
この曲は9nineの中でもフォーメーションがとても楽しめる一曲でもあり、固定カメラでの一本撮りがむしろ本編のMVらしくなっている。本編MVと見比べてみてもわかると思いますが、ダンスショットの比重がとにかく多いので、それだけ見応えのあるダンス映像になっていると思います。

特にこの曲はそれまでそこまでアピールされることのなかったセクシーさが強調されていて、衣装も合わせて見ているだけでゾクゾクする。とにかくみんなみんな足が美しい。

また、9nineはマイクを持たずにヘッドセットで歌うグループなので、両手がフルに使えるグループという利点もあり、ダンス映像はどれもこれも見応えがありますね。

うみにーが卒業してしまい、5人バージョンの『Re:』はもう見ることができませんが、こうして映像が残っていることはとてもありがたいな、と思います。

℃-ute悲しき雨降り

ダンショットバージョンの動画、といえばハロプロなので、ひとつも紹介しないわけにはいかないですが、ハロプロダンショットバージョンの動画にも手を加えすぎるので個人的にはそこがマイナス。できれば正面からの固定で1カット動画が望ましい、というのが私の持論なので。

ただ、どのグループでもほとんど全てのシングル曲にダンショットバージョンの動画があるのは本当に素晴らしいと思います。そりゃハロオタがフリコピ派になるはずだし、完成度も高いはずだよ。
その中であえてこの曲をご紹介するのは、珍しく固定カメラ一本でバックも味気ないところで踊っているダンショットバージョンらしい動画ということもあるのですが、なんと途中で衣装が変わります。
つまり1カットではなく少なくとも衣装を変えての3回は撮ってる。その意味では1カットではないからマイナスポイントになりそうなもんですが、この動画の場合、まるで1カットで撮ってるみたいに見えて、衣装だけが変わっているように見えるんですよ。
つまり、それだけ寸分の狂いなくメンバーがダンスを踊っている、ということです。それが凄い。

楽曲自体はぶっちゃけ好みではないのですが、数ある℃-uteダンショットバージョンの中では動画として一番見ていて楽しいし、なによりどの衣装もカワイイよまいみー < そこかよ。

アップアップガールズ(仮)『アッパーカット!』

正当なハロではないアプガになると、こういうダンスショット動画になる、という意味でとても面白いのがこの動画。
まずどこで撮ってるんだよ、っていうねw そのせいもあって、途中で色んなものが映るという点でもこの動画は面白い。
ある意味雑草精神に溢れたアプガらしいダンショットバージョンの動画です。

個人的に好きなのがこの横幅に対して7人で踊るとどうしても手狭になる、というところでそれぞれがその辺にどう対応しているのかがよくわかる点ですかね。アイドルのこういう機転というか対応力は見てて面白い。

Dorothy Little Happy『nerve』

これについては次に紹介する一本と併せてのご紹介。
ドロシーとBiSが互いの曲を交換して歌う、という企画(?)の中で撮られたのだと思われる動画なのですが、稽古場で完全に私服で撮ってる、というのがポイント高い。
さらにメンバー全員普通のヒールだったり厚底靴だったりするのに、まったく踊りにブレがない、というあらためてドロシーのレベルの高さがわかる映像になっています。

この動画についてはそれ以上語ることはないかな…っていうかやっぱりこうして5人で踊っている姿見ると、色々と考えちゃいます…。
とりあえず私はnerveの振りはこの動画で憶えました。

BiS『デモサヨナラ』

というわけで、こっちではBiSがドロシーの『デモサヨナラ』を踊っています。
といってもBiSなので、曲のアレンジが凄い。1.5倍くらいの速度になってて、それを踊りきってる。さすがに間奏のダンスはこの速度では踊れなかったようで、間奏はすっ飛ばして大サビになってますけど。

よくもまあ、このスピードで踊れるな(振りは本家と一緒)と。
BiS卒業後、ソロアイドルとして活躍しているゆっふぃーが、ソロではほとんど見せない激しいダンスを見事に踊っていて、こういうのもきっちり踊れるんだよ、ということがわかる貴重な動画でもあります。クロスステップが見事という美しい。そしてゆっふぃーのニーハイ…たまらん。

まなみのりさポラリスAb』

最後はまなみのりさですが、これと同じようにして撮られた動画が数本上がっていて、どの曲にしようか悩んだのですが、やはりまみりといえば、ということでこの一本を。

まず動画の時間を見ていただきたいとのですが、10分近くあります。これはなぜか、というと、なんと正面からだけでなく、ハイアングルからのダンスショットが後半収録されているからなのです。
これが素晴らしい。
正面からの映像だけだと、どうしても奥行きも含めたフォーメーションというのはわかりづらいのですが、この動画だとバッチリわかります。
このシリーズで撮られた一連の動画さえ見ておけば、まみりのフリコピはバッチリですね。

個人的に動画自体の面白みとしては『キライじゃないのぉ』の方が、衣装映りもいいし、動きも楽しめるんだけど、やはりここはポラリスAbを紹介しておこうかな、と。なんせ現場に来るとみなさん回っちゃうからまみりが回ってるところ見てないでしょw

番外編 佐武宇綺『Cross Over』

一曲まるまる踊っているわけでもなく、サビの部分を踊っているだけなのですが、とにかくうっきーがカワイイ。
しかも、まるで素人の「踊ってみた」的な雰囲気が楽しめるという、マニア垂涎(?)の動画。
冒頭のアラレちゃんコスプレからもうカワイイので、紹介せずにはいられませんでした。


実際にはもっとたくさんのダンショットバージョン動画がありますし、私自身もっともっと紹介したいのですが、キリがなくなるし、こういうのは個人の偏見というか独断で選んだ方が面白いと考えているのでこんなところで。
こっちの動画のほうがいいだろ!という方々はぜひ、そうした動画をどんどん紹介して広めてくださいませ。


最初に書いたように、アイドル現場ではまだまだダンスやコリオグラフィーに関して語られることは少ないと思います。
大きな要因としては、楽曲などと違って、それまでダンスやコリオグラフィーに触れたことがある人が少なく、それを語る人(識者)も少ないから、ファンである我々自体が語る言葉をそう多く持たない、ということがあるとは思います。

しかしやはり、アイドルを楽しむ上で、ダンスやコリオグラフィーはまず外せない大切なポイントであり、アイドル自身の大きな魅力でもあるわけですから、もっともっとダンショットバージョンの動画が上がって、アイドルのダンスを楽しめる環境が整って、多くの人がそれを語るようになったらいいのにな、と個人的には思っていますので、是非アイドルの運営およびレコード会社におかれましてはダンショットバージョンの動画を充実してくれることを願ってやみません。